ワイルド・ソウル 垣根涼介

★★★★ テーマがテーマだけに重苦しい話なのかと思ったら、ラテン系キャラのおかげでうまい具合にエンターテイメントになってるところが予想外で良かった。 事件が起こるまでが長かったから、いったいどんなことをやらかすのかとかなり期待したんだけど、蓋を…

空飛ぶ馬 北村薫

★★★★★ 実は北村薫初挑戦なんですが、まさかこんなに面白いとは。 ひさびさにうーんと唸らせるミステリを読んだ気がする。 しかも文章がとても綺麗で、主人公やその周りの人たちもとてもいい感じ。 これははまるかも。

魍魎の匣 京極夏彦

★★★★☆ 高くつくのは分かってるけど、電車で読みやすそうなんでついつい分冊版を買ってしまった。なんか無駄遣いしてる気がするけど、面白かったからいいや。 にしても、関口君は察し悪すぎ、まぁワトソン役だから仕方ないかとも思うけど、あまりにも鈍くって…

邂逅の森 熊谷達也

山に対しても、周りの人たちに対してもまっすぐに対峙する富治の生き方が、ただただ壮絶。 この本を読んで初めてマタギという職業を知りました。おそらく炭鉱夫と同様、現代では失われつつあるんだろうな。やっぱ人多すぎなのかねぇ。

星降り山荘の殺人 (講談社文庫) 倉知淳

なるほど、そーゆーことかぁ。犯人が明かされたときは、「それってインチキじゃん」と思ったけど、よくよく考えると嘘じゃないんだよねー。見事に騙されちまった。

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫) 貴志祐介

多重人格やエンパス等、小説の題材としては決して珍しいものではなのに、ちっとも飽きさせない展開。非現実的なはずの真相も、科学的なアプローチや、震災をうまく交えることでリアリティが増している。でも、ちょっとラストが絶望的過ぎじゃありませんか。

黒い家 (角川ホラー文庫) 貴志祐介

犯人の変質的な描写と生保業界内部の細かい説明とが相まって、より現実的な恐怖を醸し出している。 絶望感を漂わせつつも、希望を失わないエンディングに、これは単なるホラーじゃないというメッセージを感じさせる。

第四解剖室 スティーヴン・キング ISBN:4102193359

表題作怖すぎ。あまりの怖さに、先を読むのがためらわれる程。(といいつつ、ちゃんと読んだけど。) 先を想像すると鳥肌がぞくぞくって感じで、つい「やめて〜」と言いたくなってしまう。流石はキング。ホラー好きな方にはお奨めです。

幸運の25セント硬貨 スティーヴン・キング ISBN:4102193367

「道路ウイルスは北に向う」みたいな、思わずゾッっとするようなホラー、キングらしくて大好き。 あと、表題作も短いけど印象的でした。

青の炎 貴志祐介 ISBN:4041979064

主人公が高校生ってところ以外は結構ありがちなストーリだなと思うけど、やっぱり読んでると切ない。 でも、こんな頭がよくて自制心の強い高校生いるかぁ?

ブラック・ハウス スティーブン・キング / ピーター・ストラウヴ ISBN:4102193332

なつかしの「タリスマン」の続編。前回に比べてキング色が濃い。なんか、いつの間にかダークタワー繋がりになってるし。 しかし、ダークタワーシリーズが完結したら、キングが小説書くのやめたりしないかちょっと心配。

姑獲鳥の夏 京極夏彦 ISBN:4062638878

京極初挑戦。陰陽師っていうくらいだから、怖い妖怪とか出てくるのかと思いきや、至極まっとうなミステリだったのでびっくり。しかし説明が長いなぁ。どうりでこの人の本は厚いわけだ。でも面白いからよし。追記:図らずも京極さんが今日直木賞をとったらし…

黒蠅 パトリシア・コーンウェル ISBN:4062739070

検視官シリーズというよりは、けなげなケイとその他の人々シリーズって感じ。3年も引っ張っといてこれかい。ラストも中途半端だし、がっかり。

骨の袋 スティーブン・キング ISBN:4102193324

割とオーソドックスなキング物。まさかもうホラーは書かない気?と心配になったが、その後も書いているようなので、ちょっと安心。