2004-07-01から1ヶ月間の記事一覧

生ける屍の死 (創元推理文庫) 山口雅也

ずいぶんと人を食った話だなこりゃ。主人公は即効で死んじゃって自分で犯人探ししだすし、次から次へと死体が起き上がってうろうろするし。すっとぼけた会話にはつい噴出してしまう。かといってはちゃめちゃな訳じゃなく、ミステリとしてはかなり本格。死体…

暗黒童話 (集英社文庫) 乙一

グロテスクというか気持ち悪いシーンも多々あるんだけど、やっぱり読後に残るのは切ない感じ。ダークなようでいて暖かい。ラストは思わず泣いてしまった。作中作の童話もいい感じ。あまりにも救いがないのがつらいが、犯人が書いた作品ってことになっている…

星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン ISBN:448866301X

謎解きでも、これだけスケールが大きいと悩み甲斐あるというもの。SFとしてもミステリとしても読み応えあり。 それにしても宇宙人に会いたい。私が生きているうちに会えるかなぁ。

分身 (集英社文庫) 東野圭吾

もっと大掛かりな話が展開しそうな雰囲気を匂わせておきながら、なんだかこじんまりとしたまま終わってしまったのでちょっと拍子抜けした。

亡国のイージス 福井晴敏 ISBN:4062734931 ISBN:406273494X

まるで意思があるかのように、水面を這うミサイルを作ってしまうのも人間なら、信じた人の為に自分の命を投げ出すのもまた人間。 魂を揺さぶられるような傑作です。