ベルカ、吠えないのか? 古川日出男

★★★★★ 主人である人間に翻弄されながらも、野生の本能を目覚めさせていく犬たちがかっこいい。 犬の歴史を通して人間の歴史が描かれているところが新鮮。

川の深さは 福井晴敏

★★★★ 熱い男たちのドラマは実質デビュー作でも健在です。おじさま方が好きそうなテーマだよねー。いや、勿論私も好きなんですが。 ちなみに私の場合川の深さは腰まででした。

私が殺した少女 原りょう

★★★☆ 以前から気になってはいたんだけど、タイトルのせいで何となくしり込みしてた本。しかし、読んでみると意外と軽いタッチの話だし、主人公も憎めないキャラで結構楽しめた。でも落ちはちょっと無理があるかな。

時生 東野圭吾

★★★ 子供を持つ親にはたまらん設定かも。 オチはわかっているのに、ここまで読ませるのはさすがです。 でも、やっぱり子供は親より長生きしなきゃ。なので星は三つ。

終戦のローレライ 福井晴敏

★★★★ 非常に重いテーマであるにもかかわらず、爽快感を感じさせるのは、スピーディな展開と魅力的なキャラクターたちのなせる技か。勧善懲悪ではなく、どちら側のキャラクターも自分の生き方を信じつつも、他者との繋がりを求める脆さを兼ね備えているところ…

シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説 ローラ・ヒレンブランド

★★★★★ 相次ぐ故障やトラブルに悩まされながらも、走ることをやめないシービスケットの姿、さらに、騎手や調教師、その他彼を取り巻く人たちの馬に対する思いが胸を打つ。 実力を知られて、重い斤量を課せられるのを避けるため、調教師のスミスがマスコミを出…

ダ・ヴィンチ・コード ダン・ブラウン

★★★★ 謎解きと史実をうまく絡めていて、追いつ追われつドーバー海峡もひとっ飛び。まさにハリウッド的エンターテイメントって感じ。読みやすいし、ベストセラーになるのもまぁ頷ける。でもタイトルの割には、ダヴィンチとのつながりがそれほど深くなかったな…

星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン ISBN:448866301X

謎解きでも、これだけスケールが大きいと悩み甲斐あるというもの。SFとしてもミステリとしても読み応えあり。 それにしても宇宙人に会いたい。私が生きているうちに会えるかなぁ。

分身 (集英社文庫) 東野圭吾

もっと大掛かりな話が展開しそうな雰囲気を匂わせておきながら、なんだかこじんまりとしたまま終わってしまったのでちょっと拍子抜けした。

亡国のイージス 福井晴敏 ISBN:4062734931 ISBN:406273494X

まるで意思があるかのように、水面を這うミサイルを作ってしまうのも人間なら、信じた人の為に自分の命を投げ出すのもまた人間。 魂を揺さぶられるような傑作です。

ファウンデーションの危機 グレゴリイ・ベンフォード ISBN:4150114730 ISBN:4150114749

巨匠アイザック・アシモフの遺志をつぎ、現代SFを代表する三人の旗手―グレゴリイ・ベンフォード、グレッグ・ベア、デイヴィッド・ブリンが、見事に再構築した「新・銀河帝国興亡史三部作」、待望の第一部堂々登場。とくれば読まないわけにはいかないでしょう…

私が彼を殺した 東野圭吾 ISBN:4062733854

こういう本だって知らずに読んだら怒るよなぁ。犯人はたぶんこの人だろうなぁと思い当たる人はいるんだけど、確かめられないのが悩ましい。

白夜行 東野圭吾 ISBN:4087474399

主人公は恐ろしいことをしているはずなんだけど、だんだん悲しい人に思えてくる。あまりに救いがなくてやりきれない。 これは、ミステリーではないよね。

むかし僕が死んだ家 東野圭吾 ISBN:4062635070

なるほど〜とは思うんだけど、なんとなくすっきりしないのは何故だろう。

悪意 東野圭吾 ISBN:4062730170

いやぁ、まんまと騙されました。こーゆー映像化できないというか小説ならでわっての大好き。

秘密 東野圭吾 ISBN:4167110067

予想外のラストに「なるほど、これが秘密かぁ」と納得。 東野圭吾は初めて読んだけど、なかなか面白そうだ。いろいろ読んでみようと思う。