シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説 ローラ・ヒレンブランド

シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説
★★★★★
相次ぐ故障やトラブルに悩まされながらも、走ることをやめないシービスケットの姿、さらに、騎手や調教師、その他彼を取り巻く人たちの馬に対する思いが胸を打つ。
実力を知られて、重い斤量を課せられるのを避けるため、調教師のスミスがマスコミを出し抜いたり、怪我でぼろぼろになった馬と騎手が、共に復帰を目指していくところなどは実話とは思えないほど、いや実話だからこその執念に圧倒される。それらを乗り越えてのラストのレースシーンは圧巻。