2004-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ハルモニア 篠田節子 ISBN:416760504X

凄まじいというか、恐ろしいというか。この人の書く小説ってこんなのが多いなぁ。読み始めるとやめられないっていうか、途中で本を置かせない迫力があると思う。ただ、私には音楽に関する感性が備わってないので、書かれてることの意味はわかっても、感覚的…

猫の舌に釘をうて 都筑道夫 ISBN:4334735150

訃報を聞くまでどんな作家か知らなかった。安かったのでドットブックで購入したんだけど、この本に関しては紙の本で読んだほうが楽しめみたい。 http://pdabook.jp/pdabook/bin/product.asp?sku=kd23p2&uri=http%3A%2F%2Fpdabook%2Ejp%2Fpdabook%2Fbin%2Fqfi…

天帝妖狐 乙一 ISBN:4087473422

怖い話なのかとおもいきや、とっても悲しい話だった。子供のころ狐狗狸さんで遊んだ覚えがあるけど、これ読んでたらとてもできなかっただろうなぁ。

私が彼を殺した 東野圭吾 ISBN:4062733854

こういう本だって知らずに読んだら怒るよなぁ。犯人はたぶんこの人だろうなぁと思い当たる人はいるんだけど、確かめられないのが悩ましい。

敵 筒井康隆 ISBN:4101171394

主人公が私の作者に対するイメージにぴったり。おそらくこんな人なんだろうと思う。 だんだん現実と主人公の意識のなかと区別がつかなくなってくるあたりは作者らしい手法だけど、いまいち迫力がない気がする。結局敵ってのは老いなんだろうか。

陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎 ISBN:4396207557

オチは予想できてしまったけど、とにかくキャラクターが愉快で面白い。読後も爽快感があって楽しめた。

運命の息子 ジェフリー・アーチャー ISBN:4102161236

出所後初の小説。相変わらず展開が速くて、場面の切り替えが多いので時々どっちがどっちだったっけ?となってしまった。かといってストーリのみでなく、きちんと魅力的なキャラを書いてるんだから不思議だ。

姑獲鳥の夏 京極夏彦 ISBN:4062638878

京極初挑戦。陰陽師っていうくらいだから、怖い妖怪とか出てくるのかと思いきや、至極まっとうなミステリだったのでびっくり。しかし説明が長いなぁ。どうりでこの人の本は厚いわけだ。でも面白いからよし。追記:図らずも京極さんが今日直木賞をとったらし…

黒蠅 パトリシア・コーンウェル ISBN:4062739070

検視官シリーズというよりは、けなげなケイとその他の人々シリーズって感じ。3年も引っ張っといてこれかい。ラストも中途半端だし、がっかり。

白夜行 東野圭吾 ISBN:4087474399

主人公は恐ろしいことをしているはずなんだけど、だんだん悲しい人に思えてくる。あまりに救いがなくてやりきれない。 これは、ミステリーではないよね。