家族狩り (新潮ミステリー倶楽部) 天童荒太

★★★☆ 冒頭のスプラッタな描写が強烈で、これはちと勘弁してほしいなぁと思った。ひどいのは最初だけではあるけど、これで挫折する人もいるかも。 そもそも暗いテーマの話だが、心に重くのしかかるようなラストシーンが特に印象的。

13階段 (講談社文庫) 高野和明

★★★★ ストーリのテンポが良い。特に終盤の方は目が離せない展開で一気に読んでしまった。 ただ、最後の三上氏の手紙がいまいち。そりゃないだろうって気がする。

猫の舌に釘をうて 都筑道夫 ISBN:4334735150

訃報を聞くまでどんな作家か知らなかった。安かったのでドットブックで購入したんだけど、この本に関しては紙の本で読んだほうが楽しめみたい。 http://pdabook.jp/pdabook/bin/product.asp?sku=kd23p2&uri=http%3A%2F%2Fpdabook%2Ejp%2Fpdabook%2Fbin%2Fqfi…

敵 筒井康隆 ISBN:4101171394

主人公が私の作者に対するイメージにぴったり。おそらくこんな人なんだろうと思う。 だんだん現実と主人公の意識のなかと区別がつかなくなってくるあたりは作者らしい手法だけど、いまいち迫力がない気がする。結局敵ってのは老いなんだろうか。

わたしのグランパ 筒井康隆 ISBN:4167181118

筒井康隆にしては普通の話だなぁ。 ラストもメロドラマっぽいし、 と言いつつ泣いてしまったが。