2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

蒲生邸事件 (文春文庫) 宮部みゆき

うーん。これは宮部さんの小説の中でも「火車」と並ぶ傑作かもしれない。一見タイムトラベルがテーマのSFのようだが、とんでもない。これは人間らしく生きることを描いた壮大な物語なのだ。 と、えらそうに書いてみたが、要するに感動したということで。ラス…

十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫) 貴志祐介

多重人格やエンパス等、小説の題材としては決して珍しいものではなのに、ちっとも飽きさせない展開。非現実的なはずの真相も、科学的なアプローチや、震災をうまく交えることでリアリティが増している。でも、ちょっとラストが絶望的過ぎじゃありませんか。

クラインの壺 (新潮文庫) 岡嶋二人

今となってはありきたりなネタになってしまったけど、当時は結構画期的だったんだろうなぁ。ドキドキする展開で一気に読んでしまったけど、ラストはちょっと欲求不満。結局どっちなんだ!