蒲生邸事件 (文春文庫) 宮部みゆき

うーん。これは宮部さんの小説の中でも「火車」と並ぶ傑作かもしれない。一見タイムトラベルがテーマのSFのようだが、とんでもない。これは人間らしく生きることを描いた壮大な物語なのだ。
と、えらそうに書いてみたが、要するに感動したということで。ラストは涙が止まりません。
歴史的事実を変えても、歴史そのものは変わらないという下りに、戦国自衛隊と通じるものを感じました。