航路 コニー・ウィリス
★★★★★
夢中になって一気に読んでしまった。かなり長い話なのに、それを感じさせない語りのうまさのせいか。(もちろん訳者がうまいおがげもあると思うけど)。前半は、「犬は勘定に入れません」でも発揮されていた、コメディタッチの会話や、お約束のドタバタぶりが、シリアスなテーマの中でいいスパイスになっているし、後半はクライマックスに向けて、予期せぬ展開でたたみかける。心の中で「だめー」とか「いいぞ、がんばれ」とか叫びながら読みました。
58章のメイジーの台詞に大泣き。