2005-03-13 終戦のローレライ 福井晴敏 book は ★★★★ 非常に重いテーマであるにもかかわらず、爽快感を感じさせるのは、スピーディな展開と魅力的なキャラクターたちのなせる技か。勧善懲悪ではなく、どちら側のキャラクターも自分の生き方を信じつつも、他者との繋がりを求める脆さを兼ね備えているところも説得力がある。 ちょっと残念なのは、若い男女の恋愛に重きが置かれているので、その分「イージス」に比べて物語にチープな印象が漂っていること。まぁ、その辺は好みによるだろうな。