血と骨 梁石日

血と骨
★★★★
金俊平のあまりにも孤独で破壊的な人物像にはただただ圧倒されるばかり。自分の生き方について、家族について、いやでも考えさせられる。読後も重苦しさが残る。その背景にある在日コリアンの実情も興味深い。同じ日本に居ながら、これだけ離れた社会が形成されていたにも関わらず、今までちっとも知らずにいたのも驚き。