あ
出所後初の小説。相変わらず展開が速くて、場面の切り替えが多いので時々どっちがどっちだったっけ?となってしまった。かといってストーリのみでなく、きちんと魅力的なキャラを書いてるんだから不思議だ。
なるほど、これが切ない系ですか。中でも「BLUE」が一番よかった。「平面いぬ。」のちょっとした言葉遊びも面白い。
こういう言葉のトリックは大好きです。昔の筒井康隆みたい。
結局また孝之介に泣かされてしまった。すっげーやな奴なのに。
孝之介が嫌な奴だけに、お母さんと再会するシーンは泣ける。きんぴかシリーズもそうだけど、この人はコメディでも必ず泣き所を用意してるよね。 「ぼく」だけ一人称ってことは、やはり彼が主役なのだろうか?って別にどうでもいいけど。
タオルが絞れようかというほど泣きました。